息子は学校であった出来事は基本的には話してくれません。休憩時間はどうやって過ごしているのか、友達と喧嘩はしていないか、困っていることはないか親は気になることばかり。
しかし聞いても、「忘れた〜」「あとでね〜」と言って教えてくれず。時間をおいて聞いても「何て言えばいいかわかんないよ!」「話すもがめんどくさい!」と言った返答。これ以上質問すると息子の心を乱してしまうためここからはもう聞けず。
話してくれない理由と対応
考えられる理由がいくつか。
・目の前のものに集中している。視覚優位な息子は目に入った情報に集中してしまうため、気になるものや遊びたいものが目の前にあるとそもそも何の話をしても心ここにあらず。落ち着いて話ができるタイミングを待ってから話す。
・何から話していいかわからない。自分の言葉で表現する難しさ。学校のこととはいえ1日でいろいろなことがあったため何から話していいかわからないことが多いため、「お昼休みは外で遊んだ?」「忘れ物はなかった?」と具体的に質問する。そして説明するにも自分の言葉で説明が難しいことがあるため、「うん」「違う」で答えられる質問だと答えやすい。
・思い出すのに時間がかかる。答えやすい質問でも思い出すのに時間がかかるためしばらく無言の時間も待ってあげる。急かしてしまうと早く答えなければいけないと段々イライラしてくるので根気よく待つこと。
・イヤなことは思い出したくないし話したくない。イヤだったことや困ったことなど親からすると一番心配で気になるところ。ですがここを無理やりに話させると本人も苦痛。こんなことが毎日続くと余計何も話したくなくなるのは当然の流れ。本人が言いたくないと言う時はそっとしておく。その代わり、学校の先生にトラブルがなかったか、困っていることなどないか聞くことがおすすめ。
対応した実際の反応
学校が終わり帰りの車の中、我が家はナビも何もつけていないので見るものは毎日見慣れた景色だけ。息子も暇そうにぼーっといている瞬間を見計らって質問。
母「今日はお昼休み外で遊んだ?」
息子「うん、途中から鬼ごっこに入れてもらったよ」
まずは成功。鬼ごっこ楽しそうでいいな〜!たくさんの人数でやったの?など聞くと言葉数は多くはないが、はいかいいえで何とか答えてくれる。そっけない感じはするけど答えてくれただけ私の中では大成功。続いて、
母「困ったこととイヤなことはなかった?」と難関の質問。
息子「‥‥」無言が続く。
(これは何かあったな)
母「言いたくなかったら言わなくていいよ」聞きたい気持ちを我慢し声かけ。
息子「言いたくないから言わない」と急に表情が曇り始める。
(これは地雷踏んだな、、)これ以上掘り返さないよう何も聞かないようにする。約5分無言の時間を経て息子が口を開いた。
息子「困ったことは給食のエプロンを忘れた。あとイヤだったことは図工の時間がイヤだった。」
なんと何も聞いてないのに自分から話してくれました。待った甲斐があった!!
その後の会話。
エプロン忘れて、どうやらクラスの子が当番を変わってやってくれたらしい。なんでエプロンを忘れてしまったのか、エプロンを忘れないように具体的にどうしたらいいのかを息子と話し合いました。
そして、忘れてしまったときって困るよね〜お母さんも今日スーパーで財布を忘れてしまって困ったんだよと自分の失敗話も面白おかしく話すとようやく笑顔も見られました。失敗が許せれないタイプの息子には失敗しても、大丈夫だよ〜どうにかなるよ〜っていうことをちょっとずつ伝えてもう少し楽に考えられるようになってくれたらと思っています。
そして、図工の話。これは結構イヤなことだったらしくやはり話したくないと。なのでそれ以上聞いてません。辛かったね、本当に困った時は私でも先生でもいいから助けを求めるんだよとだけ伝えました。いまだに何があったのかはわからないけど、本人もそれから気にしている様子もなかったので特に先生にも聞いてません。気にしすぎも良くないかなと、私も気楽に構えるように心がけています。
まとめ
理由に対しての対応を心がけただけで、息子も自分から話してくれました。そして話してくれなかったことも、あまり気にしすぎず気長に構えようと改めて思いました。
話したくなったら自分から話してくれるよう、普段から自分から話をしてくれた時はしっかり聞き、気持ちを共有していく。その積み重ねが、息子自身も話したい時に話を聞いてくれる環境があると思える。そんな環境をしっかり作れるよう意識しながら関わっていくこと。
それが自分から話してくれる第一歩なのかなと思います。

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